抗コリン薬吸入剤（長時間作用型抗コリン薬 （吸入LAMA））の味見情報とデバイス分解情報

抗コリン薬吸入剤（長時間作用型抗コリン薬 （吸入LAMA））の味見情報とデバイス分解情報

今回は、長時間作用型抗コリン薬（吸入LAMA）の味見情報です（デバイスの分解もしました）

今回は

エクリラ400μgジェヌエア30吸入用®️（アクリジニウム臭化物吸入剤）

エンクラッセ62.5μgエリプタ7吸入用®️（ウメクリジニウム臭化物吸入剤）

シーブリ吸入用カプセル50μg®️（グリコピロニウム臭化物）

スピリーバ吸入用カプセル18μg®️（チオトロピウム臭化物水和物）

スピリーバ1.25μgレスピマット60吸入®️（チオトロピウム臭化物水和物吸入剤）

上記の５品目（４成分）の味見をしました。

デバイスの分解はエクリラ®️とエンクラッセ®️について行いました（写真を添付します）

吸入時と薬剤を舐めた時の感じ方の違いも含めて味見してみました。

試す前の予想（苦そう；エクリラ®️＞スピリーバ®️＞エンクラッセ®️＝シーブリ®️）

構造式の見た目（S含有や架橋構造などから予想）

　　

味情報です。

エクリラ®️

かなり苦いです。（しっかり吸い込まないと舌に薬剤が残ると1回の吸入時でもかなり苦味が残ります）

薬剤の粒子はやや荒めな印象です。

　　←この中に薬剤が入っていました。

エンクラッセ®️

吸入時やや使える感があった（失敗したから？）が苦味はあるがエクリラよりは弱い

粒子は細かい

　　← 巻き取られる時にカプセルが解放されて薬剤が充填される様子

シーブリ®️

苦味はほとんど感じない

粒子は粉末状

スピリーバカプセル®️

粒子も粉末状で、苦味もほとんど感じない

スピリーバレスピマット®︎

苦味は感じないが、ガスの香り（匂い）の方が気になる。

以上から、苦味は1位エクリラ　２位エンクラッセ　以下は同着（レスピマットがガスの匂いが気になる・・・）

かなと感じました。

分解図（エクリラ®️）

分解図（エンクラッセ®️）

フェブキソスタット口腔内崩壊錠の味情報

フェブキソスタット口腔内崩壊錠の味情報

今回お伝えするのは、2022年6月追補品のフェブキソスタット（先発はフェブリク®️）の口腔内崩壊錠の味情報です。

先発品は普通錠のみですので後発品で剤形追加になっています。

口腔内崩壊錠（OD錠）を上市するのは日本薬品工業「ケミファ」、日本ケミファ「ケミファ」　Meiji Seika ファルマ「明治」日新製薬「NS」と沢井製薬「サワイ」の５社ですが。沢井さん以外の4社は日本薬品工業さんが製造元になっていますので実質２社です。

その中から、

今回は日新製薬さん「日新」と沢井製薬さん「サワイ」の２製品を試します。

まずは見た目です

  

PTPシートは日本薬品工業さん系統の方が、見た目は先発品（フェブリク錠®️）に近い・・

PTPの大きさは沢井さんの方が小さめです。

錠剤の大きさ

「NS」　　　１０mg：６.０×２.８×８５　「サワイ」　１０mg：６.５×３.１×１００

　　　　　　２０mg：７.０×３.０×１２５　　　　　　　２０mg ８.５×３.８×２００

　　　　　　４０mg：９.０×３.８×２５０　

　　　　　　　　　　　                                       （直径mm）×（厚さmm）×（重量mg）

サワイさんはOD錠は４０mgは発売しない様子です。

どちらも両面印字で監査はしやすそうです。

味情報です。

まずは「ケミファ」系統の「NS」から

変わった香りはなしです、口溶けはゆっくりだがホロホロ崩れるような感じはなし

味は甘味はあるが強すぎず、口に入れた時からレモンの風味を感じます。苦味もなく飲みやすい。

続いて沢井製薬「サワイ」

メントールの香りがあり、口溶けはやや早め甘さは控えめで、メントールの香りが強めです、こちらも苦味はなしです。

以上です。

 

栄養補助食品の味情報（se含有）その１

栄養補助食品の味情報（se含有）その１

今回は栄養補助食品の味情報をお伝えいたします。　

今回から3回に分けて必須微量元素（鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、コバルト、 クロム、セレン、モリブテン）のうちセレンを含むものを中心にお伝えいたします。

今回は第１弾としてテルモTMさんから発売されているテゾン®️についてです。

テゾン®️味は２種類（アップル風味とサワー風味）です。

味情報

サワー風味；ややくせは感じるが甘すぎずに飲みやすい　

アップル風味；りんごジュースを飲んでいるような感覚で飲みやすい。

糖度はアップル風味の方がやや高めでした・・・

栄養成分詳細はスライド２枚目参照で

セレンに関しては２０μg（１本中）に含まれています

1日あたりの推奨摂取量は成人で男性で３０μg/日　女性で２５μg /日ですので

1日１本で７０％弱はカバーできることになりそうです。

ビラスチン口腔内崩壊錠の味情報

ビラスチン口腔内崩壊錠の味情報

本日お伝えするのは、抗アレルギー治療薬のビラスチン口腔内崩壊錠（ビラノア®︎OD錠２０mg）の味情報です。（MeijiSeikaファルマさんと大鵬薬品さんからの併売です）

12月10日薬価収載発売予定で、OD状が剤形が追加になっております。

まずは見た目から

　

大きさ；8.0mm×2.9mm×180mg　（直径）×（厚さ）×（重量）

比較として普通錠は7.0mm×2.6mm×125mg

やや大きくなっています。

片面に識別コードです。

ここは、印字が欲しかったかな・・・

続いて味情報です。

ほんのり柑橘系（ライム）の香り（ライムサワーかな？）

口溶けは早めで、ザラツキ感んもなく

甘さはあるが強くなく苦味もほとんど感じないので服用しやすい

抗ヒスタミン系は苦味が気になっていたけど、これは服用しやすいかなという印象です。

最後に添加物の違いを

OD錠）D-マンニトール・低置換度ヒドロキシプロピルセルロー ス・ポリビニルアルコール（完全けん化物）造粒物、クロ スポビドン、アスパルテーム（L-フェニルアラニン化合 物）、ステアリン酸マグネシウム、香料

普通錠）結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、軽質 無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム

以上です。

ブレクスピプラゾール口腔内崩壊錠の味情報

ブレクスピプラゾール口腔内崩壊錠（レキサルティ®︎OD錠）の味情報

今回お伝えするのは、本日付で剤形が追加されたレキサルティ®︎のOD錠の味情報です。

見た目はこちら

　

普通錠より直径が０.１mm小さくなったそうです

規格は０.５mg、１mg、２mgとも同じ大きさです。

6.0mm×2.7mm×約90mg　（直径）×（厚さ）×（重量）です。

両面印字す。

続いて味情報です。

変わった、匂いや香りはなし

口溶けは早めでザラつき感はなく、甘さも控えめ香りなく苦味や後からの苦味もなしです。

以上です。

（続報）レベチラセタムDSの味情報（比較） 追記

レベチラセタムDSの味情報

今回お届けするのは、2021年12月追補品のレベチラセタムDS５０％（先発はイーケプラDS 50％®️）の味情報（比較）です。

今回は先発品、東和薬品、日新製薬、陽進堂さんの４製剤を試しています。

東和さんは共創未来と共同、日新さんは明治Seikaさんと共同、陽進堂さんはJGと共同開発です。

外観は各社白色の粉末（一部に粒子）です。

　

味情報です

先発品はイーケプラ®︎

口溶けは早く、甘さは控えめ強い風味はないがグレープの苦味の様な味を感じる。後からの苦味はさほど強くない。

続いて後発品を

東和薬品（トーワ、共創未来）

見た目は先発品に近い

柑橘系の香りがあり、口溶けは早い、甘みは強めオレンジ系の風味（味）です。

日新製薬（日新、明治）

見た目は先発と同様なかんじ

柑橘系の匂いがあり、口溶けは早くざらつき感も少ない、甘みは強くなく、やや苦味を伴うがオレンジ系の味を感じる。

陽進堂（YD、JG）

見た目は先発同様

ざらつき感があるが口溶けは早い、甘みは強くないが苦味もマスクできている。

香りは青リンゴ系だが強くはない

今回の３製品（6社分）では東和薬品（トーワ、共創未来）が甘みは強く感じました。

以下追記です。

11月25日　沢井製薬（サワイ）のDS５０％について味情報を記載いたします。

沢井製薬（サワイ）

変わった匂いは特になし、粒子は細い印象

甘味は控えめで、オレンジの香りも弱めでやや苦味を感じる印象。

さらに粒状錠についてもこちらで記載いたします。

粒状錠は今回沢井さんからの剤型追加で発売予定です。

錠剤の５００mgと２５０mgに対応する用量です。

見た目はこちら

味情報です

匂いはなく、口に入れても味はありません（ゲル状になるので）

口の中でだいぶ溶かしていると苦味が出てきます。

錠剤の粉砕をするよりはこちらを使う方が便利なのではと感じています。

合わせてお読みください

レベチラセタム口腔内崩壊錠の味情報 - 薬剤師オジーの薬の味情報室

レベチラセタム口腔内崩壊錠の味情報

レベチラセタム口腔内崩壊錠の味情報

今回お伝えするのは、2021年12月追補品のレベチラセタム（イーケプラ®︎の後発品）のうち唯一口腔内崩壊錠OD錠を発売する陽進堂YDの味情報です。（11月16日現在の情報では薬価収載と同時の発売は延期の様子）

陽進堂さんと辰巳化学さんは共同開発の様です。

今回は５００mgを味見しています。

まずは外観から。

　

両面に印字です（割線にて半錠にしても判別は可能なようになっています）

素手でも割れるがある程度、硬さはあります。

大きさ　２５０mg長径：約13.0mm 短径：約6.9mm　厚さ：約4.7mm　重量 ：300mg

　　　　５００mg長径：約17.8mm 短径：約7.9mm　厚さ：約5.6mm　重量： 600mg

（先発の大きさ）

　　　　２５０mg長径：約12.8mm 短径：約6.0mm　厚さ：約4.6mm　重量 ：約277mg

　　　　５００mg長径：約16.4mm 短径：約7.7mm　厚さ：約5.8mm　重量： 約544mg

続いて味情報です。

変わった匂いはありません。

口に入れるとすぐにオレンジ風味（みかん味）を感じます。

甘さは強くなく、苦味もほとんど感じません。

口溶けはだいぶゆっくり溶けていく印象、後味として苦味もあまりなく飲みやすいです。

以上です。

DSの味情報は後日お伝えします。