10月14日更新バージョン
添付文書情報更新(味覚に関するSEの記載情報を更新)
JADER副作用報告から過去3年分(21年~23年度)味覚に関する報告に関する情報も
記載
10月14日更新バージョン
添付文書情報更新(味覚に関するSEの記載情報を更新)
JADER副作用報告から過去3年分(21年~23年度)味覚に関する報告に関する情報も
記載
今回お伝えするのはイメグリミン塩酸塩錠(ツイミーグ🄬)の味情報です
こちらの薬剤は内服薬であるメトグルコ(メトホルミン🄬)の重篤な副作用である乳酸アシドーシスを回避することを目的に開発された薬剤です。そのため、イミグリミンはメトホルミンと非常に類似した構造を有しています。そのため、イミグリミンはメトホルミンと一部で同様の作用を有していますが、同時にメトホルミンには見られない独自の作用もあります。
構造式が似ているため作用の類似性が見られる→味にも類似性が見られるのではないかということで今回検証を行ってみました
(メトホルミンは塩味が強いのでイミグリミンも同様ではと予想)
構造の類似性は以下の構造式や構造の類似性を示す指標の一つであるタニモト係数(類似性を示す1つの指標)を測定することでも示してみました。
構造式の見た目です
左がメトホルミン 右がイミグリミンです
今回の計算でのタニモト係数は0.42
製品の見た目もメトホルミンの500mgと似ているんですよね。。
こちらも普通錠ですのメトホルミンの場合と同様にすぐに水で飲めば味を感じることはほとんどないのですが・・・
イミグリミンも粉砕して味を確かめました
イミグリミンの粉砕時の味は塩味(しょっぱい味)と苦味があります。
以上から構造式の類似性は作用の類似性のほかにも味の類似性にも影響する可能性が・・・あるのかもと・・・
今後はこのような情報も加えながら味情報(医薬品味見データベース)を更新・構築していきたいと考えています。
以上
タニモト係数
化合物間の類似度を評価する指標です。類似した化合物は似た性質を持つとされていますので、ある化合物が他の化合物とどれぐらい類似しているかを知ることは材料探索において有用であると考えられます。タニモト係数は化合物の分子構造をフィンガープリントに直し、フィンガープリント同士の類似度を計算した指標です。つまり、後述しますが用いるフィンガープリントによってタニモト係数の値は変化します。
RMP対象医薬品リストを更新しました
イーケプラ®250mg、500mg、DS50%、点滴静注500mg
エクリラ®400μgジャヌエア30、60吸入用
オプスミット®錠10mg
ゼルヤンツ®錠5mg
ダルベポエチンアルファBS注シリンジ「JCR」各規格
デベルザ®20mg
トラスツズマブBS点滴静注用60mg、150mg「NK」
フェブリク®錠10mg,20mg,40mg
ロスーゼット®錠HD、LD
以上9成分が承認条件としてのRMP策定から解除されたためリストから削除
アセノベル®徐放錠500mg
オムジャラ®錠100mg、150mg、200mg
シスタドロップス®点眼0.38%
タイフィムブイアイ®注シリンジ
ハイイータン錠500mg
ファビハルタ®カプセル200mg
リブタヨ®点滴静注350mg
リブテンシティ®錠200mg
以上8成分(10製品)を追加
今回お伝えするのは、2024年6月追補品のトレリーフ®︎ODの後発品である
ゾニサミドTRE口腔内崩壊錠の味情報です。
今回14社28製品が収載されています
系列としては
ZE(全星薬品)系列:ZE、DSEP(第一三共エスファ)、ニプロ
ケミファ系列:ケミファ、サンド、ダイト、フェルゼン
上記以外は単独の模様
KO(寿薬品)、アメル(共和薬品)、トーワ(東和薬品)、日医工、日新(日新薬品)、
杏林(杏林リメディオ)、サワイ(沢井製薬)、SMPP(AG)
今回はその中から、ZE系列としてDSEP、ケミファ系列からダイト、アメル、トーワ、日医工、杏林、サワイの7社の25mg製品で試しました(DSEPのみ50mg)
25mgは各社丸い錠剤(各社両面に印字)
50mgは日医工のみ楕円形で他各社丸い錠剤
DSEP(ZE系列なのでZE、ニプロも同様)
匂いなし、口溶けはゆっくり、甘さは控えめ苦みなどなし
杏林
匂いなく、口溶けはゆっくり甘さはやや強め(しっかり感じる)香りなく苦味なし
サワイ
匂いなく、口溶けはゆっくり甘さは控えめ香りなく苦味などもなし
トーワ
匂いなく、口溶けはゆっくりだがややざらつき感あり、甘さは控えめミントの香りがあり苦味はなし
アメル
匂いなく、口溶けゆっくり甘さ控えめ(ほぼなし)、香りなく苦味もなし
ダイト(ケミファ系列のためケミファ、サンド、フェルゼンも同様)
匂いなく、口溶けはゆっくり、香りなし甘さもほとんどなく、苦味もなし
匂いなし、口溶けはゆっくり(今回の比較では一番早め)香りなく、甘さもほとんどなしで苦味もなし
以上です。
今回の中では東和薬品さんのもののみミントの香りを感じました。
味以外の点では沢井製薬のものがシートの厚みが薄くなっている点が良い点かなと感じています
実際のシートも実感として薄いことがはっきりとわかり、シートからの取り出しもかなり楽に感じました(軽い力で出しやすかったです)疾患と特性上良いかなと感じています。
今回のゾニサミドTREはRMPの対象ではありません。
今回お伝えするのはSGLT2阻害薬のカナグル®️の剤形追加になった口腔内崩壊錠(OD錠)の味情報です。
大きさ
OD錠 9.5mm×4.4mm×303mg (直径)×(厚さ)×(重量)
参考 普通錠 7.6×3.4×144.3mg
両面印字で識別はしやすい
やや普通錠より大きさは大きくなります。
柚子の香り、口溶けはゆっくり、しっかり柚子の味、苦味はさほど強くはないが
後味としては苦味が残る(柑橘類の皮を噛んだときに感じるような苦味)
以上です。
添加物
D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(完全けん化物)、クロスカルメロースナトリウム、フマル酸ステアリルナトリウム、スクラロース、黄色三二酸化鉄、香料、トコフェロール
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