薬剤師オジーの薬の味情報室

薬剤師オジーが、主に日本国内に流通する薬の味見を行い勝手に伝えるブログです、個人の主観的なデータですが医療従事者の方、子育て中の親御さん、薬飲みにくいなと感じてる年配の方の薬の選択の役に立てればと思い行っています。

補中益気湯エキス製剤の味情報

補中益気湯エキス製剤の味情報

今回は補中益気湯のエキス製剤の味情報です。

今回は、ツムラさん、オースギさん、クラシエさんの3社のものを試しました。

 

まずは見た目です。

クラシエさんは細粒です 色合いは一番濃いめ(明るめの色です)

ツムラさんオースギさんは顆粒 色合いはほぼ同じように感じました。

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匂いに関しては、クラシエさんが一番抑えれれているように感じました。

 

続いて味情報です。

まずは、そのまま服用する場合です

ツムラさん

草の感じや漢方独特の味は弱め、甘みや苦味も強くは感じず飲みやすいと思う。

 

オースギさん

甘い味が強めに感じます、苦味はあまり感じず。

 

クラシエさん

漢方独特の味があり甘さはあまり感じません 少し後味として残る感じもあり。

 

続いて、お湯に溶かして服用した場合

まずは見た目

こちらも細粒・顆粒の状態の時と同様にクラシエさんが色合いは濃いめです

次にオースギ、ツムラが溶かした場合は色が薄めという印象です。

糖度はツムラ:1.3 オースギ:2.7 クラシエ:2.2

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続いて味です。

ツムラさん

やや溶け残りがあります(溶けにくさ)、漢方(草)の香りはやや強め、甘みや味はさほど強くはなく飲みやすいが多少後味としてえぐみのような感じあり

 

オースギさん

溶けは三社の中では一番良く、甘い香りが強めです、味も甘味を一番強く感じます。

後味も悪くない

 

クラシエさん

匂いや香りは強くはないが、溶けが少し悪い印象 味もそれぞれの味が濃い甘味も強いが苦味なども主張してくる感じ

 

以上です。

 

個人的にはクラシエさんがやや味では苦手な印象ですが、クラシエさんのものは1日2回タイプ 回数が少ない点は強みかなと感じました。

 

各社 内訳です 白朮か蒼朮を使用するかで違いがあります。

  ツムラ7.5g /日中 オースギ12g /日中 クラシエ7.5g /日中
日局オウギ 4 4 4
日局ソウジュツ 4    
日局ニンジン 4 4 4
日局トウキ 3 3 3
日局サイコ 2 2 2
日局タイソウ 2 2 2
日局チンピ 2 2 2
日局カンゾウ 1.5 1.5 1.5
日局ショウマ 1 1 1
日局ショウキョウ 0.5 0.5 0.5
日局ビャクジュツ   4 4

 

 

 

 

ポラプレジンク口腔内崩壊錠の味情報

ポラプレジンク口腔内崩壊錠の味情報

今回お伝えするのは、ポラプレジンク口腔内崩壊錠の味情報です

今回は先発品のプロマックD錠®︎と後発品からポラプレジンクOD錠のサワイさんのものをお伝えします。

 

外観から

両方とも、識別コードの刻印のみです

大きさは

プロマックD®︎ 7.0×3.6 130mg  直径×厚さ(mm)

サワイさん  7.0×3.4 130mg 

と大きさはほぼ同じです。

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続いて味情報です。

最初に先発品であるプロマックD®︎錠

匂いはほぼありません、口の中に含むとボロボロと崩壊していきます。

香りもほとんど感じません、苦味は全くなくやや酸味とほのかに甘みを感じます

後味も特にありませんでした。

 

次にサワイさんのものを

ややミントの香りがします、口溶けは(先発よりは)早めです

ほんのり口の中でもミントの香りを感じ、甘みはほんのり感じる程度です、こちらも苦味はありません。

 

以上が味情報です。

 

添加物は

プロマックD®︎錠

D- マンニトール,結晶セルロース,ヒドロキシ プロピルセルロース,クロスポビドン,低置換度ヒドロキシプ ロピルセルロース,軽質無水ケイ酸,スクラロース,ステアリ ン酸マグネシウム,粉末還元麦芽糖水アメ,1- メントール,香 料

サワイ

クエン酸、クロスポビドン、軽質無水ケイ酸、結晶 セルローススクラロースステアリン酸Mg、ポビドン、D‐マン ニトール、l‐メントール、香料

 

 

 

 

スクラルファート水和物製剤各種の味情報と糖度

スクラルファート水和物製剤の味情報と内用液の糖度

今回お伝えするのは、スクラルファート水和物製剤の味情報と内用液の糖度の情報をお伝えします。

今回は、先発品としてアルサルミン®︎細粒90% 

後発品としてスクラルファート顆粒90%日医工

内用液として、スクラルファート内用液10%日医工

上記の3製剤を試しました。

 

まずは外観から

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細粒剤と顆粒剤の違いがあるため見た目としても粒子径には差があります。

 

内用液は沈殿していますので、浸透した状態です。

 

続いて味情報です

まずは、先発品であるアルサルミン®︎細粒からです

キメの細かい粒子です、特に強い変わった匂いは感じません

味は、苦みや甘みもほぼなくやや清涼感を感じる程度です。

口溶けは良い方だが、細粒剤特有のもっさりと口の中に残る感じはあるのでしっかり水で飲む必要あり

 

続いて、スクラルファート顆粒「日医工

苦みや甘みはほとんどなく、少し酸味のあるような清涼感(スッキリ感)のある味です

ややペタッと下に付着する感じがあるが、水なしでも服用できそうな感じ。

 

最後に、内用液

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スクラルファート内用液10%「日医工

内用液は糖度も測定しました。

糖度は13Brix%でした。

 

味は、清涼感のあるスッキリとした甘さです、苦みは感じません。

やや下に付着するような感じのある液体です。

 

 

今回試した中では、内用液>顆粒>細粒で飲みやすいかなと感じました。

 

添加物は

アルサルミン®︎;トウモロコシデンプン、マクロゴール6000、ヒプロメロース、含水二酸化ケイ素、香料

顆粒「日医工」;カルメロース、メチルセルロース、ハッカ油

内用液「日医工」;プロピレングリコールクエン酸Na、クエン酸パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、サッカリンNa、グリセリンキシリトール、香料、エタノール

 

エドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠の味情報

エドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠(リクシアナ®︎OD錠)の味情報

 

今回お伝えするのは、第一三共酸の経口FXa阻害剤のエドキサバントシル酸塩水和物口腔内崩壊錠(リクシアナ®︎OD)味情報です

今回はOD30mgを試しました。

 

まずは外観です。

両面に名称印字です 鑑別はしやすいです。

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続いて、味情報です。

 

特別香りはありません、、やや崩壊(口どけ)はゆっくりです。

味は少し酸味のある甘さで、甘さも強くなく控えめです。

後味の苦味もなく飲みやすいかなと感じました。

 

『添加物は、D-マンニトール、結晶セルロース、 クロスポビドン、 カルメロース、 アルファー化デンプン、ヒドロキシプロ ピルセルロース、フマル酸、サッカ リンナトリウム水和物、ステアリン酸 マグネシウム、三二酸化鉄』

 

以上です。

 

 

 

ビカルタミド口腔内崩壊錠の味情報

ビカルタミド口腔内崩壊錠の味情報

今回はビカルタミド口腔内崩壊錠(先発はカソデックス®︎)の後発品、日医工さんと沢井製薬(サワイ)さんの2社2製品試しました

 

まずは見た目から

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サワイ;刻印でビカルタミドと表示あり

日医工;コードのみの刻印です

錠剤の大きさ:10×3.2×300(サワイ)

      :10×2.9×300(日医工) 直径mm×厚さmm×重みmg 

 

 

続いて味情報です

最初に日医工さんです

香りはほぼ無しです、溶け方(崩壊の仕方)はゆっくりです。

味はオレンジ味です、甘さは控えめで口に長く含んでいると

やや渋みを感じます。

 

続いてサワイさんです

オレンジの香りはやや強めです

溶け方(崩壊の仕方)は日医工さん同様ゆっくりです

オレンジ味も甘みもやや強めです

苦みや渋みはさほど感じません。

 

添加物は違いは

 

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同一物質は黄色 異なるもの灰色です

原料に関しては

日医工さんは 日本とインドからの2ラインです

サワイさんは未確認です

サワイさんと日本化薬さんは同一(サワイさんのラインで製造です)
  

ケイツーシロップの糖度と味情報

ケイツーシロップの糖度と味情報

本日お伝えするのは、ビタミンK2シロップ剤のケイツーシロップ®︎の味情報と糖度の情報です。

ケイツーシロップ®︎;新生児出血症や新生児低プロトロンビン血症の治療、新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血の予防に用いられます。

 

まずは見た目と糖度から

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溶液自体はやや黄色ががっています。

糖度は16.3Brix%でした。(オレンジジュース;12、アップルジュース;11.2)

以前他のシロップを調べた結果はこちらになります↓

シロップの糖度調べてみました。 - 薬剤師オジーの薬の味情報室

 

糖度に関しては、今までに調べたシロップ剤の中では低めでした。

 

続いて味です。

 

ケイツーシロップの味は、ほんのり甘くオレンジ(みかん)の風味の味です

苦みなどもほぼなく飲みやすいと感じました。

(ポララミンシロップを薄めた味に近いのかも・・・)

 

これなら、乳幼児も嫌がらずに飲めるのではと感じました。

 

第3回オジー実験教室 分析編

第3回オジー実験教室 分析編

今回は約3年ぶりのオジー実験シリーズをお伝えいたします。

3回目の今回は分析編ということで、クロマトグラフィーをやってみます。

 

クロマトグラフィーとは・・・

混ざったものを成分ごとに分ける技術(方法)

大学などで習いました、実験しました (^^) 懐かしい。

 

名付け親は、ロシアの植物学者のTswettさんです。

薬局方試験法を久しぶりに読みました 授業の時に開局の時に必要な書籍だと言ってくれてたら、捨てなかったのに(笑い)

 

 

今回は、ペーパークロマトグラフィーを用いて、ペンの着色剤を分離してみます。

 

用意するもの 

コップ 

コーヒーフィルター (数枚)

割り箸

各種ペン

ハサミ

水・消毒用エタノール(適量)

 

①まずは準備から、コーヒーフィルターをハサミで切ります。

大きさや、長さは適当でOKです。

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②作った、ペーパーに用意したペンで印をつけます(下から1〜2cmくらいの位置に)

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③準備ができたら、ペーパーを割り箸にハサミます。

 

④、分離実験の開始です

水性ペンで印をつけたものは水を入れたコップへ、油性ペンで印をつけたものは消毒用エタノールを入れたコップを使用します。(理由は調べてみましょう)

 

⑤割り箸を持ちながら、ペーパーの先端が液体に触れるようにします。。

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ここまでが実験です、、 ゆっくり観察。

 

結果はこちらです。

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今回は、ペーパークロマトグラフィーで各種ペンの染料、着色剤を分離してみました。

 

感想

 

同じ色でも水溶性と油性で分布が異なることを改めて実感

綺麗だな・・・

 

夏休みの自由研究の参考にしてもられたら嬉しいです。

 

第2回オジー実験教室 酸・塩基編 - 薬剤師オジーの薬の味情報室

 

 

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