第二回オジー実験教室 酸・塩基編
久しぶりに、実験編です。
今回の実験編も、当ブログのメインテーマの味ではなくほぼ趣味の実験ネタです。
今回は紫キャベツ染色液を作り、身近なもの(薬)の液性を確かめてみました。
まずは、紫キャベツ染色液から作ります。
用意するもの
紫キャベツ 1/4個、精製水1本(500ml)、耐熱容器、包丁、まな板、空のペットボトル、透明な容器(コップ)
最初は紫キャベツ液の作り方です
①紫キャベツをざく切りにします。
②耐熱容器に①のキャベツを移す
③②の容器に精製水を全量加え、電子レンジで15分ほど加熱します。
④粗熱をとり、こした液を空のペットボトルに移したら、染色液の完成です。
早速、液性を調べます。
最初は、コントロールとして
身近な酸代表のお酢、アルカリ性代表として塩素系洗剤で色の変化を試します。
結果は・・
酢は赤、塩素系洗剤はグリーン(青)になっているので、色素液はしっかりできていることを確認しました。
ここからが本題です。
酸性側製剤代表として、カルボシステイン(ムコダイン®とタカタさんのものを)
アルカリ性側代表製剤として、クラリスロマイシン(クラリス®とタカタさんのものを)、酸化マグネシウム(マグラックス®)を
お子さんにもよく出る薬として、エピナスチン(アレジオン®)、セチリジン(ジルテック®)、アセトアミノフェン(カロナール®)を試しました。
結果は、
見た目の通り、カルボシステイン製剤は、きれいに赤色になりました。
クラリスロマイシンは、どちらもグリーン(青色)ですが、先発のほうがやや濃いように感じます。
マグラックス®もきれいな青色になりました。
他の3種類は特に大きく変化は感じられませんでした。
最後に、クラリスロマイシン製剤とカルボシステイン製剤を混ぜると抗生剤であるクラリスロマイシン製剤の味が悪くなるから、混ぜないほうが良いの理由(アルカリ性のコーティングが酸塩基反応で剥がれてしまう)を確かめてみました。
各組み合わせで見た目の通り、酸性側に傾くという結果となりました。
以上。 実験教室でした。
紫キャベツの中にはアントシアニン系色素が含まれています。
その色素が酸塩基間でやや構造が・・・
で色が変わります。
詳しい説明は、今回は省略です。
下手な絵でごめんなさいm(__)m
多分こんな感じ・・